■伊江村の概況■
伊江村の位置・地勢
伊江村は沖縄本島北部の本部半島の北西9kmの洋上にあり,北緯26°42’34″,東経127°48’31″に位置する一島一村の離島である。北東側には伊是名,伊平屋島が位置し,南西側には遠く慶良間列島が望める。
島の輪郭は,ほぼ楕円形で東西8.4km,南北3km,総面積は22.89k㎡である。北海岸は約60mの断崖絶壁が連なり,南側にかけて緩傾斜の地形となっている。南海岸は,ほとんど砂浜で,島の中央,やや東寄りに標高172mの唯一の山「城山」がそびえている。この山の眺望は,かつて沖縄八景の第1位を誇り,その山ろくから海岸にかけては平地で1,272haの耕地が拓け,8つの区で村を形成している。そのうち6区は城山の南側から東西に密集し,他の2区は北西と西南端にある。
島の地質は,琉球石灰岩土壌からなる弱アルカリ性で,有機物腐植に富まず畑地としての耕作は容易だが,保水力に乏しい地質である。
気候は亜熱帯性で年平均気温24℃,過去10年間の平均降雨量は1,627mmとなっている。
■伊江中学校の概要■
1 本校の概況
本校は1948年4月学制改革により,新生中等学校として設置され開校した。1952年琉球政府が創立され,校名を伊江中学枚と改称され現在に至っている。
伊江島のシンボルである城山の麓に位置し,島の玄関伊江港に近付くにつれ,全体がくっきりと眺められる。学校からの眺望もすばらしく,その風景は学校がある場所としては沖縄一と称賛されている。学校周辺は人家に囲まれているが,東から北にかけ広大な農耕地が広がり,更に伊江島飛行場を囲んで西崎に至るまで,富裕な農地が広がる純農村地域である。
生徒たちは純朴で屈託がなく,良い環境の中、純粋に育っている。しかし,本村は離島であるが故に,高校進学と同時に親元を離れ自立した生活を余儀なくされる現実にある。このことをふまえ中学卒業までに,自立心や思いやりの心を育て,各教科の基礎学力を踏まえた確かな学力を身に付けさせ,将来に向けた目的意識を高める教育活動「島建の教育」を展開している。